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決勝戦の勝因を打撃表から分析!
2024.08.13
【第29回全国ジュニアゲートボール大会】
決勝戦の勝因を打撃表から分析!
2024年8月3日・4日に埼玉県熊谷市・熊谷スポーツ文化公園 彩の国くまがやドームの屋内人工芝コートで開催された第29回全国ジュニアゲートボール大会の男子1部クラス決勝戦について、対戦チームの打撃表(打撃内容)から勝因を分析してみよう。
男子1部クラス決勝戦のゲーム内容
先攻 広島楓ジュニア(広島) 9-13 後攻 開成学園 意(東京)
開成学園 意が2巡目に白4番のロングタッチで勝機をつかむ
●1巡目
広島楓ジュニアはリーグ戦を全勝で勝ち抜き、その勢いを持って決勝戦に臨んだ。
赤3番を除いた後続の3球が第1ゲートを通過し、赤9番は第1ゲート、第2ゲートを通過して第3ゲート左前方に進み、赤5―2白とした。
●2巡目
広島楓ジュニアの赤1番は第2ゲートを通過して。受け球の赤7番へのロングタッチを外して、第3ゲート左前方の赤9番の後方に止まった。赤3番は第1ゲートを通過して第1ゲート後方の白2番にタッチしてアウトボールとし、第3ゲート左前方の赤1番と赤7番の間に進んだ。
開成学園 意の白4番は第1ゲート通過、第2ゲート通過を決めて、第3ライン中間、ラインから少し離れた地点にあった赤7番へのロングタッチに成功。続いて赤1番、赤9番、赤3番に次々とタッチ・アウトボールにして第3ゲート左正面に進んだ。
得点は赤7―4白だが、広島楓ジュニアは第2ゲート右横の赤5番以外はすべてアウトボールにされた。
白6番が第1ゲートを通過し、第2ゲート右前の白10番の前に進んだ。白10番は白6番を足場に第2ゲートを通過し、第3ゲート左前方の赤7番にロングタッチしてアウトボールにした。続いてロングの第3ゲートを通過して、第3ゲート真裏に進み、通過タッチをセットした。
広島楓ジュニアは赤5番を除く赤4球がアウトボールになり、しかも通過タッチをセットされて、得点は赤7―7白となり、早くも勝敗の行方に決着がつきそうな気配となった。
●3巡目
開成学園 意は2点をあげて赤7―9白とし、広島楓ジュニアはアウトボールの打ち入れに終始した。
●4巡目
開成学園 意は4点をあげて、広島楓も赤7番、赤9番で2点を返したが、得点は赤9―13白となった。
●5巡目
競技時間は残り2分弱。広島楓ジュニアは赤1番、赤3番がアウトボールの打ち入れ。開成学園 意は白2番が合わせ球で赤5番をアウトボールにし、白4番の打順で競技時間終了となり、白4番がアウトボールの打ち入れでゲームセットになった。開成学園 意は前回大会に続いて2連覇を達成した。
2巡目、勝負の行方を決定づけた相手ボールへのロングタッチをねらう開成学園 意の白4番・澤田選手
ばん回を図るべく最後まで健闘した広島楓ジュニア
打撃表から分析する開成学園 意の勝因
開成学園 意はロングタッチを含めたタッチ数で圧倒
打撃表を見ると、開成学園 意が全打数からスパーク打撃まで圧倒的な数値を示している。
とくに、タッチの数値で断然リードしている。
ロングタッチは、広島楓ジュニアに3回のチャンスがあったがすべて外してo回だったのに対して、開成学園 意は2回のチャンスとも成功させた。
そのうちの一打が、2巡目、第1ゲートと第2ゲートを連続通過した白4番が第3ライン中間のラインぎわ地点の赤7番に決めたロングタッチ。
これが勝敗を分けた貴重なビッグヒットとなった。
打撃分析&文/高橋隆輔(スポーツライター)
撮影/伊藤守、山村佳人