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2024.10.10
【第40回全日本ゲートボール選手権大会】大会レポート
霧島クラブ(鹿児島)が全9試合を全勝して完全優勝の初V!
技術力のある8選手の力を結集して初優勝した霧島クラブ(鹿児島)
トーナメント戦進出の最後の一枠を勝ち取り、準優勝まで勝ち進んだ阿蘇クラブ(熊本)
心配された台風18号の影響はなく、快晴続きの大会になった。
出場45チームはすばらしい気候とコート条件のもと、力強い熱戦を繰り広げた。
予選は4チームリーグ戦で行われ、1次リーグ戦は各コートの1位と2位チームが2次リーグ戦に進出し、2次リーグ戦は各コートの1位と、2位から上位2チームの計8チームがトーナメント戦に進出する方式がとられた。
1次リーグ戦を全勝で勝ち抜けたのは、前大会優勝の十和田西(青森)をはじめ、朝霞クラブ(埼玉)、阿蘇クラブ(熊本)、築上町(福岡)、霧島クラブ(鹿児島)、輝楽フレンド(宮城)、小松島ネクサス(徳島)、大垣心友会(岐阜)、ゆたか豊球(福井)の9チームで、強豪と目されたチームが勝ち進んだ。
2次リーグ戦では、ザ・松任(石川)が作新学院(栃木)に勝利、広島楓(広島)が萬燈組(愛知)に勝利と、ともに大会優勝2度の戦歴を持つ強豪を下して全勝でトーナメント戦進出を決めた。
そのほか全勝で勝ち抜けたのは小松島ネクサス、朝霞クラブ、霧島クラブの3チーム。残る1位チームは一心(大分)、2位チームは2勝1敗で6チームが並んだが、湘南ちがさき(神奈川)と阿蘇クラブが得失点差により進出を決めた。
ちなみに、その得失点差は、湘南ちがさきが+21、阿蘇クラブが+14、そして敗退となった作新学院は+13と、わずか1点差が進退を分けた。
先行逃げ切り策に成功して第3位に輝いた朝霞クラブ(埼玉)
大健闘するも、準決勝では1次リーグ戦で対戦した阿蘇クラブに再度惜敗して第3位となったザ・松任(石川)
トーナメント1回戦、若手のホープ・小松島ネクサスがファミリーチームの阿蘇クラブに11―12でいきなり敗れる波乱が起きた。
健闘のザ・松任は広島楓に20―6と大勝し、朝霞クラブは一心に22―5と快勝。霧島クラブは湘南ちがさきと1打ごとに局面が変わる接戦を演じたが、最後に13―10で勝利した。
準決勝、勢いに乗る阿蘇クラブはザ・松任と対戦し、終盤にロングタッチから相手4球をアウトボールにする美技により13―8で破った。
霧島クラブは先行逃げ切り策を図る朝霞クラブに対して、中盤戦、朝霞クラブが第4ラインぎわに引いたところを第2ゲート近くからスライドタッチを決め、一気に相手5球をアウトボールにして追い付き16―11で逆転勝ちを収めた。
決勝戦、先攻の霧島クラブは赤1番、赤5番、赤9番で中盤戦まで展開し、チャンスとみればスタートに残る赤3番、赤7番を投入する戦術で戦ってきた。後攻の阿蘇クラブはこれを予測し、後半の追い込み策の戦術をとった。
霧島クラブは徐々に得点を積み重ねるが、阿蘇クラブは常に一歩出遅れる展開になり、霧島クラブのペースに乗せられてしまった。5巡目、チャンスをつかんだ霧島クラブは12―7とリードし、6巡目に12―8として阿蘇クラブを振り切った。
霧島クラブはついに念願の全日本選手権大会を初制覇した。
取材・文/高橋隆輔(スポーツライター)
撮影/伊藤守